シマノ WH-6800ホイールの分解、メンテナンスをしてみました





去年の夏に購入したWH-6800ホイールですが

ESCAPE AIRに装着、その後Domane4.3に装着して快適だったのですが

最近になりゴリゴリ感?を感じるようになり

確信は無かったのですがホイールのメンテでもしてみようという事で

WH-6800の分解、メンテをすることにしました

DSC_7799

 

ご参考  ROADホイールセット ディーラーマニュアル

ここから分解方法などのPDFが参照できます

 

DSC_8005

まずはリアホイールのスプロケットを取り外して洗浄しました

分解して掃除すると今まで出来なかった部分の洗浄も出来ました

写真一番右側のリングはWH-6800付属の8~10速対応のスペーサーです

ちょっと錆びていたので綺麗にしました

 

フロントホイール

DSC_8006

さてフロントホイールから分解していきます

名称などは私流な呼び方になるかも知れませんがご容赦を・・・

 

DSC_8007

まず防水キャップにマイナスドライバーなどを入れて取り外します

傷が付きそうなのでウエスなどで優しく取り外します

 

DSC_8008

ペコッと防水キャップが外れるとこの様な状態になります

 

DSC_8009

L型レンチ、アレンキーを2本用意して反時計反時計回りに回します

結構固いので2本のレンチでしっかりと握って回しました

 

DSC_8010

緩めるとクルクルと回ってくれますので取り外します

次にキャップみたいな物があるので取り外します

(玉押し保持間座と呼ぶらしい)

ここにワッシャーが乗っているので注意します

 

DSC_8011

玉押し保持間座を取ると玉押し部分がありますので

これは手で回して簡単に外すことが出来ます

この部分の調整加減でベアリングへの締め付けを調整できる様です

今回はメンテも兼ねていますので一旦取り外します

 

DSC_8012

玉押しを取り外すと反対側からハブ軸本体を抜く事が出来ます

まだまだグリスが残っていて綺麗な状態です

一旦拭き取って、新しいデュラグリスを塗っておきました

 

DSC_8014

ベアリング側もしっかりとグリスを塗っておきます

グリスの加減も必要かと思いますが適当に塗っておきます

反対側も同じようにグリスを塗りホイールのメンテは終了

 

DSC_8015

さて、転がり具合の調整ですが

この玉押しの締め加減で調整できる様です

デジタルアジャストシステムという代物らしいですが

これでギリギリ、ガタが出ないように調整します

最終的には手でキュっと閉まった所で1/8ぐらい緩める感じが

一番いい感じがします

あとは

ゴミや異物が入らないように逆の手順で組み立てて行きました

 

DSC_8016

ハブ軸部分を手で持ってガタが無いかをしっかり確認します

自転車本体に付けた方が確実に調べれると思います

 

リアホイール

DSC_8017

リアホイール部分も同様に防水キャップを外します

こちらもペコっと外れます

 

DSC_8019

外れた状態

前輪と違い少し汚れているのが確認出来ます

 

DSC_8031

L型レンチ、アレンキーでこんな要領で緩めます

工具はしっかりと用意した方が作業は楽です

 

DSC_8020

フロントホイール同様の構造になっています

写真中心のワッシャーは玉押し保持間座に乗っているだけなのでご注意

無くなりそうです

玉押し保持間座と玉押しを手で外すとハブ軸が抜けます

 

DSC_8024

ここで注意なんですが、リアホイールのスプロケット側、フリーホイール側は

ベアリングが固定されていなくボロボロと落ちてきます

合計13個のベアリング球がありますので無くさないようにします

リアホイール側は結構汚れていました

恐らく毎週の洗車で水の混入だと思います

錆びによる茶色い褐色がありました。

 

DSC_8027

ハブ部分も褐色したグリスがありました

ウエス等で綺麗に拭き取ります

フリーホイール部分がどのような構造になっているのか分からない為に

パーツクリーナー等は使わずにウエスで綺麗に拭き取るだけにしました

 

DSC_8028

こちらはパーツクリーナーなどで全て綺麗に拭き取っていきます

ベアリング球はシビアな部分なので異物などをしっかりと取っておきます

 

DSC_8029

逆の手順で組んでいきますがベアリング球は

この様にホイールを立てて、デュラグリスを塗って置いていく感じです

ホイールを回しながら順に置いていきます

 

DSC_8030

無事にハブ軸を挿入して、こちらも

デジタルアジャストシステムで調整します

初めての私には何がデジタルなのか分からないのですが

玉押しを手で回して、ガタが無い所で、良く回る所を

何となくで調整して完了

 

DSC_8032

最後にスプロケットを組み付けて完了です

 

DSC_8034

いや~ピカピカです

いきなり通勤で乗るのは怖いので試乗テストしてみました

 

感想

4000キロ走ったホイールですが、新品以上な走り心地(言い過ぎかも・・)

上り坂などでトルクを掛けた時のゴリゴリ感が全く無くなった

BBが原因かも・・・と思っていましたがどうやらホイール部分だったようです

非常に滑らかになったという感じです

あと精神的にホイールのメンテって怖い・・面倒だ・・・

という思いがありましたが、今回の構造を見て

そこまで難しくないなぁと思えたので一歩上達したと思います。。。

ご参考になればと思います




    • ピーター
    • 2015年 4月8日

    wh6800el のオーバーホールする前に当サイト見つかり、大変助かりました。写真や説明でとても理解がしやすく、どうも有難うございました。
    duraグリースが切れて、イギリス製のリシアムグリースを使うつもりですが、もう少しグリースについてネットで調べて作業開始予定。
    では

    ps合計13個のベアリングは少し怪しい気がしますが(^^;)

    • コメント頂きましてありがとうございます
      自分自身への作業メモとして写真を沢山撮ったので
      ご紹介出来ればと思い書いてみました
      ご参考になり何よりです
      PS 13個のベアリングですが初めは、この構造どうなのよ!?と
      思っていましたが、別メーカーのホイールを使ってみると
      このベアリング構造ってメンテナンスは大変かも知れませんが
      自分でメンテできる便利な構造だと分かりましたよ~

  1. トラックバックはまだありません。